PROJECT.02PROJECT.02I-BIMS

業 種 技術事業本部 構造保全部

インターネットを利用して橋梁に関するデータを一元化し、長寿命化修繕計画の立案を支援するクラウド型サービス、「I-BIMS」。重要度によるグルーピング、健全度による劣化予測、LCC(ライフサイクルコスト)解析、予算の平準化、計画書の出力などの機能を搭載。橋梁の安全管理や維持業務の効率化支援などを通して地域に貢献しています。

弊社といしかわまちづくり技術センターをはじめとする石川県内の産学官4者が共同開発した「I-BIMS」は、2009年に運用が始まり、現在では県内外の30以上の市町村が利用しています。本システムは、サーバーにインターネットで接続するだけで利用できるため、低コストでの導入と運用が可能で、小さな自治体でも活用しやすいのが特徴。予防保全の視野に立った効率の良い維持管理を計画的に進めることができるうえ、サーバーに蓄積される大量の点検データを活用するので橋梁数が少ない自治体でも高精度の劣化予測が可能です。2013年には外務省政府開発援助海外経済協力事業を受注し、ベトナムでの運用に向けての一歩を踏み出しました。

Summary.1

「造る」から「修繕して使う」へと変化した国の基本的方針を受けて開発。5年ごとと定められている橋梁の点検結果を活用し、橋を長持ちさせる計画を戦略的に、かつ容易に立てることができます。サーバーの一元化により導入コストを削減。ユーザーはI-BIMSの全ての機能を自席のパソコンからインターネットを経由していつでも利用できます。

Summary.2

複数の橋梁について、点検結果等の各種データを一元管理することで、精度の高い劣化予測と最も経済的に健全な状態を維持できる計画を自動で選出します。

Summary.3

塩害など地域ごとの特性を劣化予測要因として設定可能。部材の劣化予測機能を基に最適な補修時期と工法の組み合わせが分かります。

Summary.4

2013年度外務省政府開発援助海外経済協力事業を受託。近年、道路整備が急速に進むベトナムでの導入の可能性や事業リスクなどを検証するための調査を実施したところ、I-BIMSのような健全度評価や予防保全型管理の有用性が認められベトナム政府からの全面的な賛同を獲得。本システムの1日も早い導入・定着に向けた取り組みがすでに始まっています。

MEMBERMEMBERプロジェクトに関わった社員の声

技術事業本部 構造保全部部長 /浦田 孔二

「I-BIMS」は、橋梁の設計や点検を手掛ける当社が蓄積してきた技術の結晶ともいえるシステム。地方で働く建設コンサルタントの経験値を情報として取り込むことで、地域特性を反映できるようにもなりました。開発段階では全く考えていなかったことですが、今では海外での運用も夢ではありません。当社の開発が国際的な社会貢献に繋がることになるので、実現に向けて開発チーム一丸となってさらに力を尽くしていきます。

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